近年、『ELDEN RING』や『SEKIRO』、『ダークソウル』のような高難易度ゲームが世界的に人気です。

死んで覚えるスタイルや理不尽なまでの敵、完璧なタイミングを要求される操作性、さらなる縛りプレイ。

そうした挑戦に快感を覚えるプレイヤーも少なくありません。

ですが、私たちの「人生」までハードモードにする必要はありません。

実行機能の専門家であるSarah Kesty(サラ・ケスティ)氏は、「知らず知らずのうちに私たちは“人生の難易度”を自ら上げてしまっている」と指摘しています。

この記事では、実行機能を支える環境や習慣について、誰でもできる調整法が紹介されています。

目次

  • 実行機能を知らずに削って「人生の難易度を上げている」かも
  • 脳の強敵は「身体の声の無視」と「スマホの誘惑」かもしれない

実行機能を知らずに削って「人生の難易度を上げている」かも

難しい仕事が手につかないときや、集中力が続かないとき、やる気が湧かないときなど、よくありますよね。

こうした悩みの多くは、気合いや性格の問題ではないかもしれません。

実は、私たちの脳の「実行機能」が、知らぬ間にダウンしている可能性があるのです。

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知らず知らずのうちに実行機能に負荷をかけているかも / Credit:Canva

実行機能とは、私たちが日々の生活を送るための“司令塔”のような働きをする脳の機能のことです。

たとえば、計画を立てたり、感情をコントロールしたり、注意を持続させたり、臨機応変に対応したりするなど、意思決定や行動の切り替えに不可欠な能力です。

この実行機能がうまく働かないと、ただ机に向かっているだけで進まない、あるいは思考が止まる、といった状態に陥ってしまいます。

しかも、私たちは知らぬ間にこの機能に“無用な負荷”をかけているのです。

ケスティ氏は、実行機能を削り、人生をハードモードにする4つの要素と調整方法を教えています。