以下に、参政党の国会議員・地方議員数と選挙結果の推移を示す。
参政党の成長は、従来の政治体制に挑戦し、大規模な主流メディアの露出や組織構造なしに、主に献身的なボランティアと効果的なオンラインエンゲージメントを通じて、かなりの牽引力を得られることを示している※19)。
彼らの成功は、全国各地で立ち上がった候補者、本部・支部のスタッフ、そして党員が一丸となって地道な活動を続けた結果であるとされている※19)。これは、日本の政治キャンペーンと有権者動員における変化、特にデジタルネイティブ世代へのアプローチの重要性を浮き彫りにしている。
この野心は、参政党が単なる抗議政党ではなく、政策決定において重要な役割を果たすことを目指していることを示唆している。神谷宗幣代表が参議院選挙の目標議席数を20議席に大幅に上方修正し、その理由として「20議席あれば予算を伴う法案が出せる」と明確に述べていること※22)は、党が国会での具体的な立法権の獲得を通じて、国家の政策に直接影響を与えようとする戦略的な意図を明確に示している。
彼らの成長と戦略的目標は、既存の政策に対するより直接的な挑戦につながる可能性があり、たとえ目標を完全に達成できなくても、他の政党に参政党が掲げる問題への対処を迫る可能性がある。
3.2 支持層の分析と支持拡大の要因参政党の支持率は、各種世論調査で急激な上昇を見せている※22)。NHK世論調査では5.9%(前回比1.7ポイント増)、時事通信調査では6.9%(前月比3.4ポイント増でほぼ倍増し3位浮上)、朝日新聞調査では比例区投票先で3番手に躍進した※22)。
2025年7月のハイブリッド意識調査では、電話調査で支持率が倍増し、参院選比例投票先でも4~5ポイントの大きな伸びを示し、国民民主党を上回る可能性も指摘されている※23)。支持層は40~50代で比較的厚い傾向がある※24)。