したがって、倫理的なマーケティング慣行の推進、透明な価格設定、そしてアクセスしやすい金融カウンセリングやメンタルヘルスサービスの提供といった、より広範なエコシステム全体での対策が求められる。
「推し活」がオンラインで行われることが増えるにつれて、デジタルリテラシーとセルフケア戦略が極めて重要になる。SNSはファン活動において不可欠なツールとなっているが、情報過多や誹謗中傷といった負の側面も持ち合わせている※1)。
そのため、ファンはスクリーンタイムの管理、信頼できる情報の識別、そしてポジティブなオンライン交流の促進といったスキルを身につける必要がある※12)。コンテンツクリエイターやプラットフォームも、健全なオンライン環境を促進し、ユーザーがデジタルエンゲージメントを管理するためのツールを提供することで、その役割を果たすべきである。
3. 第二部:「参政党」の多角的な考察
3.1 「参政党」の概要と結党経緯参政党の主要ボードメンバーは、神谷宗幣代表兼事務局長(参議院議員)、川裕一郎副代表兼副事務局長(石川県議会議員)、鈴木あつし衆議院議員、北野ゆうこ衆議院議員、吉川りな衆議院議員である※17)。神谷宗幣は党代表選挙で再選され、その任期は最大3年である※18)。
参政党は、初めて臨んだ第50回衆議院議員選挙で3議席を獲得した※19)。当選者は、比例南関東ブロックの鈴木あつし、比例近畿ブロックの北野ゆうこ、比例九州ブロックの吉川りなである※19)。これにより、衆参合わせて4人の国会議員を擁する政党となった※19)。
地方議会においては、2023年の統一地方選挙で新たに100名の地方議員が誕生し、合計124名に増加した※20)。2025年6月現在、国会議員を含む総所属議員数は150名以上とされている※21)。今後の参議院選挙では、当初の6議席から20議席へと目標を大幅に上方修正しており、20議席あれば予算を伴う法案を提出できると述べている※22)。