横浜F・マリノスは2025シーズン、成績不振により2度の監督交代を実行した。まず、3月下旬にスティーブ・ホーランド監督が解任され、5月5日にパトリック・キスノーボが暫定監督から正式監督に就任した。しかし、キスノーボ監督も約1か月半後の6月19日に解任され、6月24日にヘッドコーチだった大島秀夫氏が暫定監督から正式監督に昇格している。

横浜FMは今季、7連敗を喫するなど低迷し、天皇杯2回戦ではJFLのラインメール青森にも敗れた。キスノーボ監督就任後、リーグ戦7試合で2勝5敗(勝率約28%)に終わり、改善は見られず。大島監督就任後は、7月5日までの試合で1勝1分1敗(勝率約33%)とわずかながらも盛り返しの兆しがある。だが、残留圏浮上には安定的な勝ち点獲得が必要であり、7月中旬以降の結果次第で真のブーストとなり得るかが問われる。

あえてポジティブな面を挙げるとすれば、残留争いのライバルである横浜FCとのダービーマッチで勝ち点3を奪ったことだろう(第16節6月22日/2-1)。


入江徹監督 写真:Getty Images

アルビレックス新潟【ブースト度:★☆☆☆☆】

アルビレックス新潟は、6月22日に樹森大介監督を解任し、翌23日に後任としてヘッドコーチだった入江徹氏を昇格させた。新潟はシーズン序盤の不調、特に得点力に苦しみ、これが監督解任の引き金となった。

入江監督就任後、7月14日までのリーグ戦3試合は全敗。ドロ沼を抜け出すどころか、最下位転落も現実味を帯びている有り様だ。7月16日の天皇杯3回戦ではホームのデンカビッグスワンスタジアムで東洋大学(アマチュアシード)を相手に1-2で敗れた。決勝点はDFの連携ミスからだったが、それ以前に大学生相手に1点しか取れなかったことを問題とすべきだろう。

中心選手の移籍も相次いでおり、その空いた穴を埋めるため選手獲得に動いてはいるが、補強ではなく“補充”となってはいないだろうか。果たしてこの低迷は樹森前監督独りの責任だったのだろうか。強化体制から見直さない限り、後半戦も苦しい戦いが続くだろう。

愛媛FC 写真:Getty Images

J2リーグの監督交代

愛媛FC【ブースト度:★☆☆☆☆】