第1次所得バランスは(総)も(純)も増加傾向となっていますね。

特に2010年代中盤からの増加が大きいようです。

財産所得はほぼ相殺している状況のようです。

6. 日本の第1次所得バランスの特徴

今回は、日本の第1次所得バランスについてご紹介しました。

それぞれの経済主体の総所得と呼べる指標ですが、日本全体としては長期間横ばい傾向が続いています。

ただし、財産所得は少しずつ増えているなどの内訳の変化も進んでいるようです。

政府への分配と、固定資産の維持費が増えているというのが印象的でした。

日本は固定資本減耗の比率が高いという特徴があります。

本来はそれだけ生産性の向上があって良さそうなものですが、残念ながら日本の付加価値はそれほど向上していません。

もちろん投資は非常に重要だと思いますが、もう一方で固定資産によらない付加価値の稼ぎ方も重要となりそうです。

皆さんはどのように考えますか?

編集部より:この記事は株式会社小川製作所 小川製作所ブログ 2025年7月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「小川製作所ブログ:日本の経済統計と転換点」をご覧ください。