通常ダイエットで食事量を制限し、体重が減ると体の防御システムが起動して消費カロリーも減らしてしまい、体重が変わらなくなる停滞期に入ってしまします。

そのため食事制限によるダイエット効果は思うように成果が上がりません。

しかし米国ミシガン大学で行われた研究は、マウスの食べる量が減っても、体の消費カロリーが変化しない有機化合物「ツバスタチンA」を発見。

これにより、わずか数週間でマウスの体重を25%減少させることに成功しました。

いったいどんな仕組みで、マウスは体重が減っても消費カロリーが維持されたのでしょうか?

研究内容の詳細は1月17日に『Nature Metabolism』に掲載されています。

目次

  • 肥満マウスを「消費カロリーを維持したまま」激ヤセさせる方法を発見!
  • 食欲を抑え体重が減っても消費カロリーが維持される
  • 体の肥満防止システムを再起動する安全な方法を探る

肥満マウスを「消費カロリーを維持したまま」激ヤセさせる方法を発見!

肥満マウスを「消費カロリーを維持したまま」激ヤセさせる方法を発見!
肥満マウスを「消費カロリーを維持したまま」激ヤセさせる方法を発見! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

肥満治療において最も重要な点は「ダイエットの努力=ダイエットの結果」にすることです。

努力が常に結果に結びつくならば、苦しいダイエットも乗り越えることが可能だからです。

しかし現実は非情です。

食べる量を頑張って減らしても、上手くいくのは最初だけで、すぐに努力が結果に反映されない停滞期を経てリバウンドしてしまいます。

原因は、体の防衛機能です。

食べる量を減らすと体の防衛機能が働いて、体が消費するカロリーを減らしてしまい、ダイエットの努力を相殺してしまうのです。

しかもこの防衛機能は非常に優秀で、停滞期を1度突破した後も、何度も発動します。

そのため停滞期を抜けるにはそのつど、さらなる食事制限の強化や運動の追加など新たな刺激を与えなければなりません