ポイント説明では、湾を出て左側の鈴島周りと右側のサーフ周りが最近の実績ポイントらしい。早速意気揚々とボートを進めていく。だが、前日の風の余波でウネリが残り、見える岸際には遠目でも分かるぐらいサラシが広がっている。

波長の大きなウネリを乗り越え、まずは湾右側のサーフ前のポイントに入る。ここもウネリはきつく風はほとんどないのだが、前日に海がシケていたせいか。

ラインは張らず緩めず

ここでキャスティングの具体的な釣り方を説明していこう。先にも述べたが、キャスティングが苦手な人の大半は「アタリが取れないから」というもの。その取りにくいアタリを取るには、どうすればいいか。

まずエギをキャストし着底したら、3~7回のシャクリを入れる。その後はラインを張らず緩めずの状態でゆっくりカーブフォールさせていくのだ。張りすぎているとエギがどんどん手前に寄ってきてしまうし、ラインが水面にベタッと寝かせてしまうと、アタリが取れなくなる。

「1kg超え大型アオリイカ連発!」キャスティングエギングでシャロー攻略のコツを実釣解説【三重】ラインを水面に寝かさないように(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ロッドワークとラインの関係

常にラインが水面に浮く距離を極力短くし、かつ張り過ぎないようにフォールさせていくのだ。そのためロッドは常に上に構え、エギがフォールしていくに連れ徐々にロッドを下げていく。

この途中でラインがピンッと弾かれたり、フォール中のエギが止まったり、いきなりフケたりするのがアタリ。またピンピンッとラインが揺れたりわずかにキュッと引き込まれたりもする。とにかく出方は千差万別。おかしいと思えば、どんどんアワせていこう。

1投目から1.4kgアオリイカヒット

「今日はボートが揺れて足腰にはキビしいだろうな」と思いながら、期待を込めて一軍エギのイージーQキャストをキャストすること数投。シャクリの後のフォール中に重みが乗ったので、アワせるといきなりのヒット。タモですくったのは1.4kgの良型だった。