第3位は、名古屋グランパスで急成長を遂げたDF三國ケネディエブス。ナイジェリア人の父から譲り受けた抜群の身体能力が持ち味である。速さ、強さ、高さとCBに必要な3要素を備えており、昨シーズンの名古屋ではレギュラー奪取に成功。空中戦や競り合いに強く、ゴール前では抜群の安定感を誇っている。Jリーグ屈指のCBにまで駆け上った三國。次に狙うは日本代表入りだろう。

第2位:田代雅也(アビスパ福岡)
- 空中戦勝率:75.3%
- 空中戦勝利数:58回
- 出場時間:1,456分
- 身長/体重:185cm/80kg
相手からのロングボールを何度も跳ね返す“福岡の壁”として君臨しているDF田代雅也が2位にランクイン。ひたすらエアバトルに徹し、遠くに跳ね返す。身体能力や高さは競り合いで勝つために大事な要素ではあるが、田代は落下地点の予測に優れており、いち早く正確な位置に入ることが出来るため、空中戦で制空権を握ることが出来る。
相手チームはロングボールやコーナーキック、クロスを供給する上で「田代を超えるか超えないか」のプレッシャーに駆られているはずだ。

第1位:植田直通(鹿島アントラーズ)
- 空中戦勝率:78.2%
- 空中戦勝利数:86回
- 出場時間:2,070分
- 身長/体重:186cm/79kg
第1位は、自陣で圧倒的な空中戦勝率を誇っているDF植田直通だ。少年時代にはテコンドーで日本一に輝いた経歴を持ち、サッカーでもFIFAワールドカップやオリンピックを経験するなど日本を代表するCBである。
鍛えられた鋼のフィジカルと身体能力の高さを武器に相手の攻撃の目を摘む植田が1位に輝いたのは納得だ。たとえ流血してもボールを跳ね返す「魂のCB」が、鹿島を2016年以来9年ぶり9回目のJ1制覇に導くことが出来るか注目だ。