選挙中に言っていたことをちゃんと実行しようとしているか、あるいはまったく別の方向に進んでいないかをチェックするだけで、次の選挙のときの判断がぐっとしやすくなります。
これは難しい作業ではありません。
一度、自分の選択を振り返るだけで、「前にこうだったから今回はこうしよう」と考える力がつきます。
これを少しずつ積み重ねることが、「考える市民」としての姿勢につながっていきます。
私たちは政治の専門家ではありませんし、すべてを知っている必要もありません。
でも、「なんとなく」や「人気だから」ではなく、自分なりの理由で一票を入れることは、誰にでもできます。
そしてその一票は、たしかにこの社会の方向をつくる力になります。
難しいことはできなくても、「ちゃんと考えた一票を投じた」と思えること。
それが、選挙を自分ごとにするいちばんの近道なのです。
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元論文
A Theory of Protest Voting
https://academic.oup.com/ej/article-abstract/127/603/1527/5068889?redirectedFrom=fulltext&login=false
Name Recognition and Candidate Support
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/ajps.12034
ライター
亀岡 誠司: フリーランスの経済ライター。中立な視点から経済の複雑な動きをわかりやすく伝えることを使命とし、読者が直感的に理解できる記事作りを心がけています。
編集者
ナゾロジー 編集部