計画性が高く、継続力がある性格がそのまま運動習慣に反映された形です。

協調性

協調性が高い人は、激しい運動よりも「長くゆったりと続ける運動」に好感を示しました。

具体的には、景色を楽しみながら心拍数が上がりすぎないサイクリングなどを好む傾向があり、ストレスを感じにくい環境での運動が合っていると考えられます。

開放性

研究チームが予想外だと述べていたのが、開放性の高い人ほど高強度の運動を楽しめないという結果です。

一般的に「新しいことが好き」とされるこの性格ですが、身体的な刺激や負荷の高いトレーニングには必ずしも魅力を感じないようです。

また、開放性の高い人は、運動そのものを楽しむというよりは、知的好奇心や新しい挑戦に動機づけられて運動に取り組む傾向があるようです。

研究チームはこの特性が運動動機に与える影響をさらに掘り下げる必要があると指摘しています。

限界と意義

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自分の性格にあった運動を見つけて楽しもう / Credit:Canva

もちろん、この研究にも限界はあります。被験者の多くが健康志向の強い人であったことから、結果が全人口に当てはまるとは限りません

また、性格特性の「下位因子」(たとえば粘り強さや不安感受性など)は考慮されていません。

それでもこの研究は、「運動の継続・成果・楽しさ」が性格によって最適化できることを実証した貴重なデータです。

とくに運動嫌いの人や、健康のために始めたいけれどモチベーションが上がらない人にとって、自分の性格にあった運動を知ることは大きなヒントになります。

運動が苦手だと感じてきたとしても、あなたにあった運動があります。

「頑張らなきゃ」と思う前に、まずは自分の性格に合うスタイルから始めてみることが、運動を続ける第一歩になるかもしれません。

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参考文献

Personality-based exercise boosts enjoyment and results
https://newatlas.com/health-wellbeing/personality-traits-exercise-engagement/