船の通り道であるミオ筋は、エサを求めるキスが集まりやすい好ポイント。だが近年は関係者以外立ち入り禁止の漁港も多いので、事前に釣りが可能かどうかを確認してから釣行してほしい。

河口

キスは川の水が混ざった汽水域にも侵入する魚。河口は絶えず流れの変化があり、底は砂地、餌も豊富と、キス釣りに必要な条件が揃っていると言えるだろう。

実際の釣り方

では最後に、実際の釣り方を紹介しよう。

キャスト

まずは周囲に気を付けて、仕掛けを前方にキャスト。最盛期である6月~10月ならば、20~30m程度飛ばせれば釣りになる事が多い。先述したタックルでも慣れてくれば60~70m飛ばす事も可能となるので、是非トライしてみよう。

ゆっくり引っ張る

キスは「引き釣り」と呼ばれるスタイルで狙うのが一般的。オモリが着底したら糸フケをとり、ゆっくりと引っ張ってきては糸フケを回収……といった流れを繰り返す。

引っ張る速度は、秒速10~50cm程度が目安だ。引っ張ってきた際、テンビンが海底の砂を巻き上げて、その後ろに餌があり、それをキスが見つけに来る……というイメージでやってみてほしい。

アタリとアワセ

アタリは手元にブルルッ!とダイレクトに伝わる事が多く、大抵は向こうアワセ(自動的)でヒットする。もし掛からなければ一度仕掛けを止めてみたり、リールを巻く速度を僅かに速めてみるのも良い。

取り込み後

ヒットしたら、バレないよう一定の速度でリールを巻いて取り込みを行おう。釣れたキスが針を呑んでいる場合は、両方のエラに指を突っ込んでハリスを引っ張ると、スポンッ!と簡単に抜ける。

ただし、小型の場合は簡単に死んでしまうので、ハリスを切って優しくリリースしてほしい。キープサイズは首をポキっと折るだけで〆ることが出来るので、〆てからクーラーに収納しよう。

「5,000円で始めよう!」初心者でも楽しいキス釣り入門ガイド【生態・タックル・釣り場・釣り方を解説】ダブルヒットもキス釣りの魅力(提供:荻野祐樹)

お手軽に美味なキスをゲットしよう