<九州・沖縄>
- 福岡:飯塚(4大会ぶり2回目)
- 佐賀:佐賀東(2大会ぶり18回目)
- 長崎:長崎総科大附(3大会ぶり6回目)
- 熊本:大津(7大会連続25回目)
- 大分:大分鶴崎(3大会ぶり6回目)
- 宮崎:日章学園(2大会連続19回目)
- 鹿児島:神村学園(8大会連続11回目)
- 沖縄:那覇西(2大会連続19回目)

強豪校支配に風穴を空けた2024年度の昌平V
昨2024年のインターハイでは、元日本代表FW玉田圭司氏(現名古屋グランパストップチームコーチ)が監督を務めていた埼玉県の昌平高校が初優勝を飾り、従来の強豪校支配に一穴を開けた。近年急速に力をつけてきた新興勢力の代表例であり、高校サッカー界における勢力図は刻一刻と変化している。
昌平の成功の背景には、Jリーグクラブとの連携や、プロ選手を輩出する育成システムの確立がある。特に、監督就任1年目にして結果を出した玉田前監督の戦術的アプローチは、組織的な守備と速攻を軸にした現代サッカーに適している。
また、地方の公立校の台頭も見逃せない。今年は茨城県予選で私立の鹿島学園高校が優勝した(6月15日)が、古豪として知られる県立の古河一高校や日立一高校といった公立校も上位になを連ね、競争が激化していることが伺えた。
公立校は予算や施設面で私立校に劣る場合が多く、指導教師(監督)の人事異動も含めたハンデを背負いながらも、地域のクラブチームとの連携やスカウティングの強化により、好選手の確保に力を入れている。実績のある「公立の雄」とも言えるのは、大津高校(熊本県代表)、松山北高校(愛媛県代表)、丸岡高校(福井県代表)、佐賀東高校(佐賀県代表)などで、今年も出場を決めた。
このような新興校や公立校の台頭は、長年高校サッカー界の頂点に君臨してきた青森山田のみならず、静岡学園高校、流通経済大学付属柏高校といった従来の強豪校に対する挑戦状とも言える。