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ここ以後は、ちょっとこういうポピュリズム政党の感じを見ていて思い出した、私が若い頃に「社会見学」的に、肉体労働やホストクラブやブラック営業会社で働いてみたり・・・みたいな事をしていたプロセスで、一時期あるカルト宗教団体に勧誘されてついてって、数ヶ月ぐらい最初のキャンプ的なイベントまで関わってみた話を聞いてほしいんですね。
結構気に入られて、「残ってゆくゆくは幹部になってくれ」とか言われたんですがw、でも短期間で色々な「カルト宗教団体に関わっている人たち」の姿が見れて、色々と勉強になったなと思っています。
当時の自分にとっては意外なことだったんですが、カルト宗教団体の中の人達は、決して「狂信者たち」という感じではなく、むしろみんな独特の「善良さ」のような印象の人が多かったんですよね。
むしろ人は「自分が善良な存在として生きたい」「自分のエゴを手放したい」と思っているからこそ、カルトにハマるところがある。
そう考えると、本当は「普通の社会」の方が、そういう「人々が善良でありたいという欲求」を受け止められるようになっていることが大事で、それが壊れているからこそ、カルト的なものに乗っ取られてしまうのだ、ってことなんだと思うんですよね。
・・・という話を書いていたら、たまたま友人に誘われて元プリンセスプリンセスの岸谷香(奥井香)さんのソロライブに行く機会がありまして。
なんか、岸谷香さんのソロ曲って想像以上にめっちゃハードロック的なのが多くて、海外ならドクロの入れ墨の人が集まっててもおかしくない曲調なんですけど、でも同時にめっちゃ「善良」な感じがライブ会場全体にあって、そのギャップに考えさせられるところがあったんですよね。
岸谷さんのライブが「カルト的」だと言いたいわけでは決してなく、ただ「カルト的なものに持っていかれないための社会の免疫力」みたいなものが、この岸谷さんのライブみたいな「善良さ」を目指す意志の中にあるんじゃないか、って思った話を聞いていただければと思います。