再参入者は前月比14.3万人減の214.5万人と、2021年8月以来の高水準だった前月から減少。新規参入者も同1.5万人減の71.0万人と、2017年4月以来の水準へ増加した前月を下回った。結果、それぞれのシェアは再参入者が前月の31.9%→30.8%へ低下した一方で、新規参入者が前月の10.1%→10.2%へ上昇した。

チャート:失業者の割合は失職者が引き続きトップ

(出所:Street Insights)

チャート:失職者は5カ月ぶりに250万人割れ

(出所:Street Insights)

チャート:労働人口に占める完全解雇者の割合、2021年11月以来の高水準近くを維持

(出所:Street Insights)

チャート:レイオフは前月比で3カ月ぶりに減少

(出所:Street Insights)

労働参加率は前述したようにと前月の62.4%→62.3%と2カ月連続低下した結果、22年12月以来の水準に落ち込んだ。20年2月(63.4%)以来の高水準を回復した2023年11月の62.8%以下が続く。

就業率は前月に続き59.7%と、2022年1月以来の低水準を維持した。

チャート:労働参加率は低下、失業率は低水準を維持

(出所:Street Insights)

経済的要因でパートタイム労働を余儀なくされている者などを含む不完全雇用率は、前月の7.8%→7.7%へ低下した。2月は2021年10月以来の高水準となる8.0%をつけていた。

チャート:不完全雇用率、小幅に低下

(出所:Street Insights)

失業者とは、①失職中、②過去4週間に職探しを行なった、③現在、勤務が可能――の3条件を満たす必要がある。失業期間の中央値は前週の9.5週から10.1週と概ね4月の水準へ戻した。また、27週以上にわたる失業者の割合は前月の20.4%→23.3%と2022年2月以来の水準近くへ上昇した。