「給料をもらえなくていいから休みたい」この考えはとても危険です。「従業員には欠勤する権利はない」という基本的な考え方を知った上で、やむを得えない理由で欠勤する場合は、理由を明確に伝え、できる限り事前に連絡をするようにしましょう。

会社側も、従業員が欠勤した場合は欠勤した理由をしっかりと確認した上で対応しましょう。また、欠勤に関するルールを就業規則に明記し、従業員に周知徹底しましょう。

従業員の欠勤は会社の業務や職場の士気に大きな影響を与えるものです。欠勤を繰り返す従業員には就業規則にのっとった注意や処分の対応を検討しましょう。職場環境に原因があるような場合は、原因となっている事柄に対する防止策や環境改善を講じることも大切です。

桐生 由紀 社会保険労務士 大学卒業後、大手財閥系企業の管理部門業務に従事。第1子出産を機に専業主婦になるが、配偶者の急死により2人の子供を抱えてシングルマザーになる。Authense法律事務所に再就職し、法律事務所と弁護士ドットコムの管理部門の構築を牽引する。その後、Authense社会保険労務士法人を設立し代表に就任。現在は、弁護士法人でHR部門を統括しつつ、社会保険労務士法人の代表として複数のクライアントを支援している。プライベートでは男子3人の母。