続いて、雨天が続く梅雨時に求められるタックルの要素を考えていこう。
扱いやすい竿を
6~7mクラスの竿よりも、テンポよく釣り上がれて取り回しが良い5~6mクラスの方が好結果を得やすいと著者は考える。3WAYのズームになっていればなお良しだ。
とはいえ、増水によりポイントが遠くなることもあるので、ポイントをしっかり考えた上で選んでほしい。調子は、流れの強さや良型の引きにも強く、テンポよく魚を取り込める硬調がおすすめだ。本流なら大型が掛かる事を考慮し、硬中硬など柔らかめの竿でいなすのもアリだろう。
ラインは太くする
増水による水圧は見た目よりもきつく、相当なものとなる。細いラインだと、魚の重さと引きに水圧がプラスされ、簡単に切られる可能性がある。
濁りによって警戒心も和らいでいるため、1~2ランク太いライン/水中糸を用いたいところだ。著者は解禁直後に0.2号、4月~5月は0.3号がメインだが、梅雨時や増水時は0.4号としている。
エサと針
梅雨時のメインエサとなるのはクロカワムシとミミズ。これらはシルエットが大きく水に沈みやすい上、よく動くので目立つのだ。加えてミミズは匂いによるアピールも期待できる。
針は、これら大型のエサに見合ったサイズをチョイスしたい。著者は忍ヤマメを愛用しているが、ヒラタエサの時は4~5号、ミミズやクロカワムシを使用する際は6~7号としている。

オモリ選びは重要
エサのサイズと比重が大きくなるため、沈む速度はアップする。だが、流れが強くなっている増水時は水の抵抗を受けて浮き上がりやすいというデメリットも存在する。
水深、川の流速と仕掛けを流したい速度を考慮し、軽いオモリから重いオモリまで幅広く揃えておきたい。時に多点付けも大きな効果を発揮するので、是非試してみてほしい。