一方で、こうした人材評価に対しては疑問も呈されます。人手不足を訴える一方で、年齢層によっては過剰とされるという姿勢には矛盾があるとの見方もあります。

バブル崩壊後から就職氷河期にかけて社会を支えてきた世代に対し、「処遇を下げて責任を軽くし、やる気を削いでおきながら過剰だと言われるのは理不尽」との声が現場では根強くあります。

年収が下がっても職務に大きな変化がないケースも多く、結果として「頑張ってもサボっても同じ給与なら、やる気は出にくい」といった空気が職場に漂います。