赤沢亮正経済再生担当大臣は、トランプ米政権との関税交渉のため、4月以降7度にわたり訪米してきました。しかし、記者会見では交渉の不透明さをにじませましたが、「羽田を飛び立つ時点で交渉日程が未定なことが多かった」と明かし、渡米は一方的な「押しかけ」だったことが明らかとなり、関係者の間では絶望的な空気が流れました。

6月末の7回目の訪米では、目標としていたベッセント財務長官との会談が実現せず、代わりにラトニック商務長官とは1時間の面談と2回の電話会談を行いましたが、トランプ政権との合意の目途は立っていません。

トランプ政権にほとんど相手にされていない赤沢大臣は、交渉の手応えがまったくつかめない状況を「五里霧中」と表現しました。日米間の関税交渉は、打開の糸口が見えないままです。