結果、江東・江戸川の2選挙区で上田・さんのへを合わせて合計84,342票のご支持を賜ることとなりました。地道に都政事業と地域課題の解決に取り組んできたことが評価されたものと自負しております。
複数議席を死守できたことから、本会は昨年に続き予算・決算審査に参加する機会を得て知事に直接、質疑できる見通しとなり、84,342名の声を都政に活かしていくことが可能になりました。
一方、注目された「再生の道」は立候補者全員落選したものの42名の候補者総計で40万票余りを獲得。これは国民民主党の総得票を上回り、公明党、立憲民主党、日本共産党の国政政党に迫る勢いでした。参議院東京都選挙区であれば1議席獲得をうかがうことができる票数です。各種報道は同党の「全員落選」を大きく報じましたが、このような支持が得られたことについての分析は必要ではなかったでしょうか。
昨年の知事選で石丸代表は約165万票を獲得し国政野党系の候補を上回り次点となりましたが、都議選では同党の獲得は知事選の4分の1となりました。42名の総計40万票は大きいものの、当選者を出せなかったことにより、40万の民意が都政に反映される術を失ってしまったことが、実に惜しまれます。
大阪発東京維新の会ゼロ議席は“東京”の民意
大阪の地域政党である大阪維新の会を母体とする日本維新の会は、6名を公認しましたが、2013年以来、守ってきた大田区選挙区の現職1議席を失うなど全員落選し、都議会から姿を消しました。
6名の総得票は79,843票で、自由を守る会の得票8万票超えにも及ばず、関西圏を除く国政選での退潮傾向を見事に反映しました。大阪維新の会は大阪府知事・大阪市長のほか、大阪府議会・大阪市議会で過半数を占め、存在感を示しているものの、東京においては国政政党の末端に甘んじ、都政において目立った成果を得られていません。
今回の都議選は減税政策等同党国政政策中心に訴えていましが、都議会では小池知事提案に自民・都民ファーストの会・公明などと追随することも多く、大阪のような独自の存在感や成果を示すことができず、有権者が冷静に東京の地域政党として認めなかったという結果となりました。