今後さらに古い時代の化石や、さらにシンプルな生き物を調べていくことで、この「共有された設計図」が生命の歴史のどの段階まで遡れるかをもっと明確にできるでしょう。
もしかすると、私たちの体を作っている仕組みは、地球上の動物が誕生した最初の頃からほとんど変わらず受け継がれているのかもしれません。
イソギンチャクと私たちが同じ設計図を使っているという今回の発見は、進化の壮大さと奥深さを改めて私たちに教えてくれます。
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元論文
Chordin-mediated BMP shuttling patterns the secondary body axis in a cnidarian
https://doi.org/10.1126/sciadv.adu6347
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部