6月28日のトレーニング終了後、工藤SDも筆者の質問に回答。基本布陣[4-1-4-1]からどのように隊形変化し、攻撃を繰り出すか。この点の重要性はGK池田と同じく認識しているようだ。
ー昨シーズンのラスト3試合のパフォーマンスはどのように感じましたか。また、それを受けて新シーズンに向けて突き詰めていかなければいけない戦術的な課題はなんだとお考えでしょうか。
「リーグは勝ち点3の積み重ねなので、どれかのゲームが決定的にということはないと思います。一方で、シーズンの流れはありますよね。昨シーズンで言うと、まずは前半戦で勝ち点を逃した試合は非常に大きかったと思っています。それが結果的にギリギリな状況になり、勝ち点を競う状況になった。そのときには、おそらく過去に経験したことがないくらいメンタル的に追い込まれる状況の中で試合を迎えなければいけませんでした」
「その前のシーズンでは、最初にINAC神戸レオネッサさんが優勝したときも、ウチが優勝したときもそうですけど、最後のほうで何節も1位で走るんですよね。その前にみんなが勝ち点を落としていってトップが走ると。最後の最後まで上3つくらいで競うのは初めてのシーズンだったと思いますし、その意味でターニングポイントになったのは、日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦とアルビレックス新潟レディース戦は外せなくなってくると思います。新潟戦はまわりの結果も含めて、勝っていれば首位だったということもありましたし、その結果が最終的なメンタルの維持の部分でパフォーマンスにつながったのかなと思っています」
「そういうときに違いを出せる選手、違いを生める状況に、クラブの我々自身もそうですし、選手もコーチングスタッフも、そこにまだ伸びしろがあるんじゃないかと思っています。なのでそこにチャレンジしましょうというのが今シーズンになります」
ー堀監督のサッカーの大枠は見えてきていますが、細かい部分のすり合わせが間に合わなくて勝ち点を積めなかった印象がありました。