玉村:いい職場ですよね。
下野:ええ。一度コロナで皆に会いたくなった時期もありましたね。コロナ明けでリモートワークが10%といった数字も見ましたが、識学では逆にもう90%在宅くらいです。本社に行ってもフロアにいるのは社員240人のうち20人いるかいないかですね。
玉村:10%弱なんですね。それはどうして可能なんですか?
下野:ルールもありますし、理にかなっています。求められている目標、結果が明確で、それが全て言語化・数値化されていて、それに基づいて評価されるので、在宅だからどう評価したらいい、といったことが一切起こらないんです。
玉村:会社に来ないから評価を下げよう、なんてことはないということですね。
下野:ないです。サボっていても、結局数字が下がればそれで評価されます。目標も絶妙な値になっていて、当たり前のことを淡々とやって達成できるようなものではないんです。必死になって頑張らないと達成できないような目標値が設定されているので、ある意味、サボれないというか。
玉村:サボって達成できるならいいけど、そんなことはまずできないようになっている、ということですね。
下野:はい。
玉村:非常にいいですね。それをクリアしていけば会社全体が伸びるでしょうし、それが去年の増収増益につながったのかもしれないですね。
下野:そう願っています。私自身も訪問で電車に乗る回数が減ったので、移動時間の無駄がなくなって生産性が上がっています。
玉村:移動時間って最大の無駄ですよね。
下野:前職の時は移動時間に自分の好きな本を読んでいたりして、仕事をする感覚があまりなかったんですが、今は時間の捉え方が全く変わりました。決められた時間の中でいかに生産性を上げるか、ですね。
玉村:私も会社に行かなくなってから生産性が上がったなと実感します。通勤がいかに体力や集中力を奪っていたか、本当に思いました。
下野:そうですよね。すみません、ちょっと話が逸れました。