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組織運営の現場では、「なぜうまくいかないのか」「どうすれば変えられるのか」といった問いが常につきまといます。今回お話を伺ったのは、元厚生労働省キャリア官僚であり、現在は識学のコンサルタントとして企業の組織改革を支援している下野豊和氏です。
官僚時代の意思決定の裏側から、民間企業で600名を統括した管理職時代の失敗と学び、そして現在の識学によるマネジメントの実践まで――。一貫して「組織の本質」と向き合ってきた下野氏の経験は、すべてのリーダーにとって貴重なヒントとなるはずです。
本記事では、下野氏のユニークなキャリアと識学的観点に基づく組織運営のあり方について、インタビュー形式でじっくりとお届けします。
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下野 豊和(しもの とよかず) 東京大学経済学部を卒業後、厚生労働省に入省して介護保険や労災保険などの企画法令業務に携わる。5年ほど任務を全うしたのち、日本環境マネジメント株式会社で指定管理者事業(公共施設の管理運営)に従事。事業部長として本社勤務者30名、全国55施設600名のマネジメントを行う。マネジメント業務を行う上で「組織のトップが変わることの重要性」を痛感し識学に入社。
玉村 嘉隆(聞き手) Webマーケティング支援会社にてCTOを担当。現在独立してフリーランスのWebマーケティングコンサルタントとして活動中。
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自己紹介と識学コンサルタントとしての現在
玉村:下野さん、本日はよろしくお願いいたします。まずは下野さんの自己紹介と、コンサルタントとして活躍されている現在の業務についてお伺いできますでしょうか。
下野:はい、改めまして、株式会社識学の下野と申します。地元は福井県、永平寺町の隣の上比志村で育ちました。高校まで福井で過ごし、東京大学経済学部を卒業後、厚生労働省に入省しました。
玉村:ああ、福井の方なんですね。永平寺がある辺りですか。