じんわりと魚の重みを感じながら、最後の追い食いの瞬間にアワセを入れる。この瞬間が最高にたまらない!

巻き上げていくと2.5kg前後のヒラメを釣る事が出来た。

最後の最後に5kg超えヒラメ浮上!
筆者の釣り友だが、本日は釣果に恵まれずマダイもボウズであった。仕掛けは全く同じはずなのだが……。こと【泳がせヒラメ】は運の釣りでもある。活アジ次第と言っても過言ではない。誘いや仕掛けのバランスより魚任せになる。釣れなくても仕方ないのだが、やはり釣果が無いのは寂しいものだ。
残り時間は刻一刻と過ぎていく。筆者もサポートに入るが、こればかりは魚の気分次第とは言えるため、元気な活アジを投入していくしかない。置き竿の場合でも波の揺れで竿が跳ねてしまうのでロッドホルダーから先のみ外して竿が海中に浸かるようにする。そうする事で波の影響を抑える事が出来る。
ラスト数分で起きた奇跡
最後の5分でも十分に可能性があると釣り友に檄を入れているが、無常の釣り終了のブザーが鳴って終わりかと諦めた瞬間、突然と竿が海中に突き刺さった。
「キターーーーー!」全員が筆者の声に釘付けだ。小型のヒラメではじれったいが、大物となると活アジを丸飲みする。私が釣るんではないです、〇〇さんが釣るんですよと竿を預ける。ゆっくり慎重に巻き上げていくと揚がってきたのは5kgオーバーのヒラメであった。
最後の最後まで分からないから釣りは楽しみがある。諦めたら試合終了ですよと有名漫画の言葉にあったが、まさに釣りも一緒と感じる瞬間であった。

<藤岡和貴/TSURINEWSライター>