何気なく目にしているはずなのに、言われてみれば「あれは何だろう?」と疑問に思うもの。道路標識や信号機といった道路設備には、そんな知的好奇心を刺激され、ブログやSNSで熱心に情報を交換し合う愛好家が数多く存在します。
その中でも特に熱い視線が注がれているのが、路上で見かける「袖ビーム(そでビーム)」です。
しかし、「袖ビーム」と聞いてもピンとこない方が大半ではないでしょうか? 実はこれ、ガードレールの端にある、あの「丸くカーブした部分」のことなんです。ガードレール本体にボルトで固定された、主に金属製のパーツを指します。
「ああ、あれね!」と膝を打った方もいるかもしれません。日常的に目にしているものだからこそ、その役割や名前にまで意識が向くことは少ないでしょう。
なぜこんな不思議な名前が付いているのか?一体どんな役割があるのか?そして、なぜ一部の人々を熱狂させるほど人気があるのか? この記事では、ガードレールに欠かせない重要パーツ「袖ビーム」の奥深い世界を深掘りします。
「袖」と「ビーム」の意味とは?

まず気になるのは、そのユニークな名前の由来ですよね。「袖」と「ビーム」という言葉が、一体何を意味するのでしょうか?
実は、袖ビームの「袖」は建築用語に由来しており、「左右の端にあるもの」を指します。そして「ビーム(beam)」は、建物の「梁(はり)」を意味する英単語で、ガードレールにおいては本体の板状の鉄板部分を指します。
つまり、袖ビームとは、「ガードレールの梁(ビーム)の両端の部分(=袖)」という意味なのです。一見すると奇妙でインパクトのある名前に感じますが、実際にはパーツの部位を的確に表す、非常に実用的なネーミングと言えるでしょう。
これで名前の謎は解けましたが、袖ビームがどのような役割を担い、なぜこれほどまでに愛されているのか。その疑問をさらに深掘りしていきます。