指数ベースでは下値を叩くほどでもなく、多少弱かった程度で引けているが、それまでの連日の「バッドニュースの下げは寄り底」から「グッドニュースの上げは寄り天」への変遷の芽が見えなかったわけではない。
週末の間に米軍がイランの各施設を空爆した。先ほどの2週間の猶予とは矛盾する話であり、大半の市場参加者にとっても不意打ちになっただろう。
イランによるホルムズ海峡封鎖の――封鎖能力は別として――リスクが高まっている。戦闘自体はこれ以上拡大しづらいと思われるものの、その方向性は株式の売り買いの論点ではなく、先週の記事の解釈と同様、週明けも引続きひたすら原油価格に注目であり、特に原油価格の高騰に伴い米金利が変な上昇の仕方をした場合はアンチ・ゴルディロックスとなりやすいだろう。
先週末には日曜営業のテルアビブ株式市場の堅調さが週前半の世界株式のヒントになっており、今週末も急騰しているが果たして。画像はイメージである。
DBの統合ポジショニングは一度28パーセンタイルまで跳ねた後に20パーセンタイルまで反落している。これは主に地政学リスクを受けた裁量勢のポジション削減が背景にあり、システマティック勢はその中でも買戻しが続く。
HFをはじめとするGSプライムブローカレッジの顧客のネットレバレッジは概ね4月の急落前の水準まで復元された。
GSによると個人投資家は春に増やしたポジションの一部を売り越しに転じている。個人投資家とHFがスマートマネーであり、脳がないルールベース機械勢と脳がないようなものである裁量系機関投資家がダムマネーであることに注意が必要である。
なぜか6月末の年金リバランスが各所で話題になっているが。GSもBNPパリバも米株の売りフローを予想する。
また6月末を満期とするJHEQX(JPMカラー)のコール売りが5905に刺さっており、月末が近付くにつれて野村は「5905に向けた重力」を取り上げている。