後記 今週はじめにバンクーバーで松本紘 京都大学元総長の訃報に接し、ある気がかりがありました。昨日、けいはんな学研都市で打ち合わせのち、理化学研究所の入るビルでランチ会合を終えた後、松本氏のご逝去で3年間練り上げたある提携話は人事問題で根本から揺るがされる可能性が出てきました。学術界は魑魅魍魎の世界であり、前近代的な白い巨塔が未だ不朽の虚像としてたちはかり、理路整然とすべき知識層が泥仕合を演じる姿は誰も想像できないでしょう。以前から小耳にはさんでいた国立大学の教授会もそんなもの。ビジネス界とは180度真逆の見聞きしてはいけない世界のど真ん中に放り込まれたなぁと私が勤めていた会社が施工した梅田の連結ビルのスカイラウンジで傾けるグラスも夜景もうつろでありました。今日は気を取り直して通天閣に行こうかな。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年6月21日の記事より転載させていただきました。