それが「資格」です。
幸いにも大学3年のときに取得していた「行政書士」という資格をもとに、フリーランスで活動することが可能な状態でした。何もなかった私に、資格が仕事の方向性を与えてくれました。この「仕事の方向性を持てる」ということは想像以上に大きいものです。
たとえば、独立起業やフリーランスで活動したいという気持ちだけがあっても、多くの方は自分自身の方向性すら決まりません。いざフリーランスで動こうと決意しても、方向性が決まらないことが多いのです。その点では、最初から仕事の方向性が持てる「資格」というのは、フリーランス初心者にはもってこいなのです。もちろん、使い方を間違えると大失敗してしまうので、そこは気をつける必要がありますが。
1年で月収100万円を突破
このような経緯があり、私は資格を使ってフリーランスで活動することをまわりに宣言。しかし、まわりの人は「行政書士で独立開業? 23歳の若造がそんなことできるわけがない」と、きわめて冷ややかでした。確かに、最初のころはうまくいかないこともあったのですが、フリーランスで活動することを宣言して約1年、まわりの評価が変わってきました。
月収は100万円を突破。上場企業から講演依頼もあり、処女出版が決定。これらは戦略的に資格を使った結果ですが、想像以上の結果となりました。実のところ、合格率が数パーセントの難関資格に合格することよりは、資格で収入を上げることのほうがずっと簡単です。簡単だからといって楽ではありませんが、戦略的に資格を選び、向上心があって勉強熱心であれば、人生を逆転できることは既に私が証明しています。
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横須賀 輝尚 士業専門の経営コンサルタント。2007年に日本では初めてとなる士業向けに経営スクール「経営天才塾(現LEGALBACKS)」を創設し、のべ全国3,000名以上の士業から相談を受け、相談件数は優に2万件を超える。主な著作に『会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業』(さくら舎)、『資格起業BIBLE』(技術評論社)などがあり、25冊20万部超の著者。2023年から士業のための生成AI・ChatGPT活用研究を開始。最新刊『「ムダ仕事」も「悩む時間」もゼロにする GPTsライフハック』を2024年11月に技術評論社より刊行。週刊ダイヤモンド、毎日新聞などメディア掲載も多数。 X(旧Twitter) : @yokosuka_ai