もう少し言ってしまえば、これからは会社勤めをしている・していないにかかわらず、フリーランスで仕事をし、稼ぐことができる能力を身につけておくことはきわめて重要だと宣言しておきます。物価の高騰や人手不足倒産など、企業も生き残りをかけて必死になっている中で、職がなくなるというのは、本当に他人事ではなく、明日あなたにも降りかかってくる可能性があるのです。

これからは、会社からもらえる500万円の年収よりも、自分でコントロールして稼ぐ300万円のフリーランス収入のほうが、より重要になってきます。どんなに高い給料をもらっていたとしても、リストラされてしまえばそこまで。再就職できればいいですが、今後はわかりません。

そこで、役に立つのが「資格」です。もちろん資格がなくても、フリーランス能力を身につけることはできますが、資格をうまく使えばフリーランスとしての活動は何倍もの効果につながります。

新卒でまさかのリストラを経験

こういう話をすると「それはあなたが優秀だったからできたのではないですか?」と聞かれることが多いのですが、そんなことはまったくありません。少なくとも、私ができたことはあなたにもできるはずです。

たとえば学歴。行政書士の資格は大学在籍時に取得したものの、私の学歴はいたって平凡です。最終学歴は専修大学法学部卒業。中堅クラスの大学です。

では、どこか有名企業で経験を積んだことがあるのかといえば、就職活動のときには大手企業は軒並み全滅。何十社も就職試験を受け、最終的に1社のベンチャー企業になんとか内定。優秀どころか、平均以下の人材だったのです。

まだまだあります。今度は新卒で入った会社をリストラされました。理由は、能力不足と人間関係。

「お前、明日から会社にこなくていいよ。手続きはこっちでやっておくから」

ある朝、入社したベンチャー企業の社長にそう告げられた私は、順風満帆どころか職を失ってしまい、途方に暮れてしまいました。