今季J1の中で、最も名声を高めた選手はセレッソ大阪のMF北野颯太ではないだろうか。昨季までは必ずしもスタメンでの出場機会は多くなかったが、アーサー・パパス監督の下で新たなスタートを切った今季は開幕からスタメン出場。その開幕戦では、ガンバ大阪との“大阪ダービー”でいきなり2ゴールを挙げるなど違いを見せつけた。

その活躍ぶりから、今夏、オーストリアの名門レッドブル・ザルツブルクへの完全移籍が決定した北野。移籍前のラストマッチ、第19節清水戦でも2つのアシストをマークするなど攻撃面での存在感は変わらず、海外挑戦に相応しい様を見せつけてサポーターへの挨拶も済ませた。後半戦、Jリーグでそのプレーが見られないことは極めて残念だが、海外挑戦を経て日本代表として帰ってくることを期待したい。


鈴木優磨 写真:Getty Images

FW鈴木優磨(鹿島アントラーズ)

首位・鹿島アントラーズのエースFW鈴木優磨は、今季も安定感抜群の活躍を見せている。ここまで全試合にスタメン出場し、5ゴールと3アシストでいずれもチーム2位をマーク。昨季までと同様、攻撃の重要な歯車の1つとして役割を果たしている。

昨季まで2年連続二桁ゴールを記録していることからも分かる通り、高い決定力も魅力だが、チャンスメイクの質の高さもまた大きな魅力。丁寧かつ華麗なパスから決定機に絡む場面を今季も多く作っている。昨季と比べペースはやや遅れているものの、後半戦も多くの得点に絡む活躍を見せることは間違いない。


ラファエル・エリアス 写真:Getty Images

FWラファエル・エリアス(京都サンガ)

2024シーズンの前半戦では19位と降格圏で折り返し、残留争いに巻き込まれた京都サンガ。しかし、後半戦で巻き返して残留を果たし、心機一転臨んだ今季はここまで3位と上位で折り返しを迎えている。そんな昨季後半からの好調を演出した選手がFWラファエル・エリアスだ。昨年6月にチームへ加わると15試合11ゴールと圧巻の活躍を示し残留の立役者に。完全移籍へと移行した今季もここまで8ゴールと好調だ。