また、RMLグループのパワートレイン責任者であるジェームズ・アーカル氏は、今回のCoP認証取得について「この認証により、EV分野での小規模なスタートアップとは明確な差をつけることができ、RMLが信頼できる、有能で、品質にこだわるパートナーとして認められることになります。さらに、量産前の試作や限定的な生産体制から脱却し、本格的な大量生産契約にも対応できる体制が整ったと」と語っています。

この発言からもわかるように、VarEVoltはプロトタイプや限定製造の域を超え、量産体制も視野に入った現実的な技術として位置付けられています。

もちろんインフラ面やコスト、技術的な課題は依然残っていますが、このバッテリーの登場は、「充電に何十分もかかる」というEVの常識を大きく塗り替える技術革新の転換点と言えるでしょう。

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参考文献

This EV Battery Charges in 18 Seconds and It’s Already Street Legal
https://www.zmescience.com/science/news-science/this-ev-battery-charges-in-18-seconds-and-its-already-street-legal/

RML POWER
https://www.rmlgroup.com/power?utm_source=chatgpt.com

ライター

川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。

編集者

ナゾロジー 編集部