ただ、不思議なことにドイツの公営メディアは、現在、その話題にはほとんど触れない。首相もメディアも、一体どこの国益のために働いているのだろう? ふと気づくと、なんだか嫌になるほど日本の状況と酷似しているではないか。

ただ、日本はエネルギーだけでなく、お米まで逼迫。ひょっとすると米騒動で、故意に他の問題がかき消されているのかと勘ぐりたくもなる。

さらに解せないのは、つい最近までさんざん“頭が悪い”と言われていた政治家が、備蓄米放出でヒーローになっていること。急に頭が良くなったのか、それとも本当は悪くなかったのか?

この際、どちらでもいいが、この勢いで、このヒーローに、「エネルギーと食料は自給しなければならない!」とはっきり言ってもらい、国民の目を覚まさせるというシナリオは、日本政府にはないのだろうか? インバウンドにばかり頼っておらず、made in Japanの名声こそを世界中で復活させたいというのが、私の願いである。