もし後半戦で連敗が続くならば、クラブは監督交代に踏み切る可能性が高い。特に、FC東京は首都圏のクラブとして注目度が高く、成績不振に対するプレッシャーが大きい。その場合、後任候補としては、従来のFC東京の持ち味だったカウンター戦術を得意とする指揮官が招聘されるだろう。


四方田修平監督 写真:Getty Images

横浜FC:四方田修平監督

横浜FCはJ1で現時点17位(勝ち点19)と、こちらも降格圏に近い。何しろコロナ禍によって降格がなかった2020シーズン(15位)を除けば、J1に残留したことのない典型的なエレベータークラブだ。第19節終了時点で得点はリーグワーストタイの「13」。若手選手が次から次へと活躍するのが同クラブの特長だが、今シーズンはその様子も見えない。

かつての横浜FCは監督交代を繰り返すクラブだったが、現在の四方田修平監督はJ2時代の2022シーズンに就任し、5年目を戦っている。1年でJ1に復帰させた後、降格と昇格を繰り返しており、今シーズン仮に降格となれば実に“2往復目”となる。

堅実なサッカーを志向する四方田監督。選手層の薄さといった監督の責任以外の部分で苦戦を強いられているのは不憫ではあるが、長期政権によるマンネリ化も指摘され始めており、大ナタが振り下ろされる可能性も低くないだろう。問題は後任監督だが、失点は少ないだけに、攻撃力アップを期待できるベテラン監督が求められるだろう。

一方、ルヴァン杯プレーオフラウンドでは、セレッソ大阪を相手に第1戦(6月4日)を1-4で落としながらも、ホームの第2戦(6月8日4-0)で奇跡的な逆転勝利(2戦合計5-4)を収めた横浜FC。この勢いがリーグ戦にも生かされれば言うことはないが、まずは残留争いからの脱却が急務であるため、夏の移籍市場で補強が必須だ。


山口智監督 写真:Getty Images

湘南ベルマーレ:山口智監督