沢釣りでも長竿を使用する私は、今回も5.3mの硬調竿を用いたエサ釣りスタイルです。ミッジが乱舞し、フライやテンカラにも心が惹かれましたが、小沢や藪沢では私の腕では太刀打ちできません。

警戒心の強い魚たちに対しては、気配を殺し、できるだけ遠くからアプローチするのが、身についた私のスタイルです。

奥多摩での渓流エサ釣りでイワナ・ヤマメを手中【東京】険しい沢を登り源流へタックル図(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

 

 

イワナ18cmを手中

ザックに忍ばせていた竿を取り出し、提灯釣りを開始しました。エサは登山道の脇で見つけた山ミミズで、2匹をティッシュに包んで持参していました。沢靴ではないため、水際から慎重にポイントを探ってみます。

小さな落ち込みに仕掛けを入れると、竿が小気味よく震え、18cmほどのイワナが釣れました。天然のイワナですので、リリースし、魚影の確認ができたことで満足感が得られ、トレッキングを続ける足取りが少しだけ軽くなった気がしました。なるべく早いうちに、この沢を本格的に釣り上がってみたいと思いました。

奥多摩での渓流エサ釣りでイワナ・ヤマメを手中【東京】険しい沢を登り源流へ天然のイワナを手中(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

別日に再度現地へ

早朝の林道には、先行者の姿はありませんでした。ウェーダーとタックル一式をザックに詰め、先週の下降点を目指して山道を進みました。

1週間という時間の流れが、まるで昨日のことのように感じられるころ、下降点に到着しました。先週と同じ淵に竿を出してみると、今日は川底も見えず、良い状態でした。

奥多摩での渓流エサ釣りでイワナ・ヤマメを手中【東京】険しい沢を登り源流へ沢を遡行(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

23cmのイワナがお目見え

先週より2時間早いタイミングで竿を出し、果たして釣果はいかに。2投目、大石の影に仕掛けを送り込むと、目印が小さく揺れ、岩穴へと引き込まれました。イワナのアタリです。一呼吸おいて手首を返すと、竿先にしっかりとした重量感が伝わってきました。

下流方向へ竿を回して抜き上げたのは、23cmほどのイワナでした。上出来です。エサはブドウ虫を使用しました。

ヤマメ・イワナが次々とヒット