「IVS 2025」にかける想い
――「IVS 2025」のポイントは?
Whiplusさん 今年は最先端のスタートアップ300社以上が出展する「IVS Startup Market」という新しい企画を実施します。各領域・各大陸から、海外スタートアップ100社以上を含む世界中の最先端のスタートアップのみが出展するため、どのような業界・分野においても、最も進んだ企業や人物と直接話すことができます。スタートアップの経営者には人脈や資金調達、海外進出などいろいろなリソースが不足していて何をすればいいのか悩んでいる人も多い。人材採用や行政との連携、市場拡大など、今年のIVSではそれら全てを網羅的に支援できる体制が整っています。
IVS本体のイベントだけでなく、昨年もそうでしたが、京都市の中央周辺ではサイドイベントをたくさん行っています。1日に100くらいのイベントを同時に開催しているので、京都市内の至る所でIVSバッジをつけた人々がIVS関連イベントに参加しており、街全体がIVS会場となります。それらの会場でも、さまざまな人と仲良くできるというのは、IVSに参加する醍醐味ですね。お祭り的な雰囲気も作ります。
――今後さらに多くの海外企業がIVSに参加することがイベント成功のカギになりそうです。
Whiplusさん 私自身がバックパッカーだったので、多くの国を飛び回って最も感じたのは、しっかりと経済が発展している成長度合いの高い都市・地域は、必ずグローバルの度合いが高いところです。「なぜ日本の成長が鈍化したか?」と聞かれたならば、「国際化が停滞し、グローバルな視点を取り入れきれていなかったから」と答えると思います。
ニューヨークもロンドンも上海も、グローバル都市では外国人比率や外国人の活躍度合いが日本よりはるかに高い。どの都市でもグローバルマーケットやグローバル人材を取り入れながら成長しています。
だから、私はすごく危機感を感じています。世界は急速に進化しているのに、日本はその流れに取り残されているのではないかと。今回のテーマはそうした思いから決めました。そして、「Reshape Japan with Global Mindset」というキャッチコピーを作りました。グローバルマインドで日本を再構築するという意味です。海外の最先端の企業やVC、あと海外の政府などがみんな集まって日本の企業家や投資家と交流する場を設定します。
実はIVSでツアーもやっています。去年、インドで開催することもあったのですが、今年はアフリカ、来年は中国でもIVSツアーをやる予定です。IVSで会った方々とさらに現地に飛び込んで体感して、グローバル進出の第一歩を実現するという狙いです。こうした取り組みを通じて、全方位的に日本のスタートアップ強化とグローバル化を推進していきたいと考えています。