最近では、新卒を多く採用しても、育成に時間とコストをかけた結果、数年で他社に転職されてしまうケースが増えているようです。かつては長期雇用を前提にした「一括採用・終身雇用」のモデルが主流でしたが、今は働き方やキャリア観が多様化し、会社に長くとどまらない人も珍しくありません。

ジョブ型雇用に変わっていくと、年齢の若さにこだわる必要がなくなるため、新卒を一度にまとめて採用する仕組みは自然と必要なくなります。最近、初任給が大きく上がっているのも、こうした働き方の変化が背景にあります。

こうした状況では、企業側にとっても新卒を大量に採用し、育成するのはコストに見合わず、リスクが大きくなります。今後は新卒一括採用にこだわらず、通年で即戦力となる中途人材を見極めて採用する動きが主流になっていくかもしれません。