考えすぎる人は、たった1つの疑問から延々とネット検索をしてしまうことがあります。
「あれ?この技術ってどうやって作られてるの?」という疑問から、素材の歴史や海外の事例まで、芋づる式に知識を深めてしまうのです。
このいわゆる“ラビットホール効果”は、一見本来の目的から逸れてしまい、時間を無駄にする行為に思えるかもしれません。
確かにその場合もあるでしょう。
しかし長期的には、こうして得た知識が繋がり、誰も思いつかない視点からの解決策を生み出す力になります。
また、考えすぎる人は一度考えたことをずっと忘れず、以前のアイデアを何度もループして考えます。
そのため、以前のアイデアと新しい知識の断片を結び付けることが可能で、理解が深く、立体的になる場合があります。
5. 複数の選択肢を用意できる
最後の強みは、選択肢を1つに絞らず、いくつも用意できることです。
多くの人は「A案が通ったからもうこれでいい」と考えますが、考えすぎる人は「でもB案やC案のほうがもっと良かったのでは?」と考え直します。
最初の案に固執せず、より良い答えを追求できる柔軟性があると言えます。
同様に、1つの案を思いついてすぐに実行するのではなく、決断する前に複数の選択肢を検討する計画性も持ち合わせているはずです。
たとえば、旅行の計画を立てるときに、天気が悪くなった場合の屋内施設や、渋滞時の別ルート、電車が遅れた場合の予備プランまで想定して準備しておくかもしれません。
ここまでで、考えすぎる人がもつ5つの強みを考慮しました。
では、これらをどのように実生活に活用できるでしょうか。
「考えすぎ」の強みを実生活で活かす方法
では、考えすぎる癖をどう活かせば「最強の思考ツール」になるのでしょうか?
アリス・ボイズ博士は、「システムの欠陥に気づく強み」と「複数の選択肢を用意できる強み」を組み合わせるよう勧めています。
他の人が問題の解決に労力を費やそうとしない問題に対して、自らが率先して対応し、解決策を生み出すのです。
