研究者らは、「数千年スケールで75%の種の消失を食い止める」といった遠い目標よりも、現在進行中および近い将来の最大の脅威を突き止め、それらを軽減することや、絶滅の危機が差し迫っている種を優先的に保全することに注力すべきだと提言しています。
今回の研究は、地球規模の生物多様性危機に対して科学的根拠に基づいた冷静な評価を促すものであり、効果的な保全策を講じる上でも重要な視点を提供しています。
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元論文
Questioning the sixth mass extinction
https://doi.org/10.1016/j.tree.2025.01.002
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部