■「ゴキブリを駆逐する戦士」
その見た目から、他のクモ同様「不快害虫」であるとも言えるアシダカグモ。しかし、日本蜘蛛学会の担当者は「ゴキブリなどの衛生害虫を捕獲するので、益虫と考えて良いと思います」と、断言している。
「アシダカ軍曹」という呼称についても「『ゴキブリを駆逐する戦士』ということで付いた異名のようです」と、説明してくれた。

(画像=『Sirabee』より引用)
なお、ゴキブリの捕獲効率も高いと言われているアシダカ軍曹だが、屋内での生息数に限りがあるため「ゴキブリ類の決定的な天敵とまではならない」とする文献もあるそうだ。
ゴキブリ、ハエ、蛾などのエサを捕える際は網(いわゆる蜘蛛の巣)を用いずに獲物を待ち伏せし、近づいてくると足で抱え込んで噛みついて捕獲する、豪快でストロングなスタイルも、軍曹の魅力のひとつだろう。