■発見時は「終わった…」と絶望

クモを発見した際の状況について、ポスト投稿主・山田さんは「遠方から帰宅して廊下に上がり、ふと見上げると扉の上に大きなクモが張り付いていて、思わず『終わった…』と思いました。虫が得意ではないので、かなり驚きました」と、振り返る。

こちらのクモが「じつは益虫」ということを知っていたため、「できれば共存した方が良い」と思っていた山田さん。しかし、やはりどうしても放っておけず、息子の虫取り網を駆使してなんとか捕獲し、そっと玄関の外に逃したそうだ。

なお、こちらのクモの正体について、日本蜘蛛学会の担当者からは「写真なので断言できませんが、アシダカグモかと思われます」との回答が得られている。

その特徴は「徘徊性(網を張らない)のクモとしては、最大サイズに近い種です。 室内でもよく見つかり、見つかると驚かれ、実体以上に大きく見られることが多いようです。しかし、体長(足をいれない体の長さ)は3cmほどで、足を広げても12〜14cmです。また素早い動きに驚いて『襲われた』とおっしゃる方もいらっしゃいますが、基本的に臆病な性格なので、ヒトを襲うことはありません」とのこと。

人間が捕まえようとして掴み、噛みつかれてしまうケースは起こり得るかもしれないが、それはクモからすれば「正当防衛」と言えるだろう。