過去の成績という面では、J1での優勝回数や順位、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)など国際大会での成績などが考慮される可能性がある。単に過去の栄光だけでなく、継続的な強さを維持してきたかどうかが問われるだろう。選考直前の数シーズンにおけるリーグ順位や勝ち点が重要な指標となる。よって、安定して高いパフォーマンスを発揮しているクラブが有利になる。この計画が秘密裏に進行しているとすれば、J2降格は致命傷となり得る。
財務健全性
財務健全性は、クラブの“収益力”とも呼べるもので、スポンサー収入、入場料収入、グッズ収入など、クラブが自立して経営できるだけの収益基盤があるかどうかだ。具体的な売上規模の基準が設けられる可能性もある。健全な財務体質はリーグの安定運営に不可欠であり、債務超過が続いているクラブはここで撥ねられることは間違いない。Jリーグが導入しているクラブライセンス制度の財務基準が、より厳格な形で適用されるからだ。適切な情報開示やコンプライアンス体制が整備されているかどうかも重要なポイント。また、選手獲得や施設整備など、チーム強化や事業拡大に必要な投資を継続的に行える投資余力があるかどうかも見られるだろう。
スタジアム
プレミアリーグにふさわしいスタジアム規模も求められるだろう。現在のJ1スタジアム基準(収容人数15,000人以上・観客席の3分の1に屋根・天然芝)よりさらに厳しいAFC基準(観客席のうち10,000席以上が椅子席であることなど)が設定される可能性もある。さらに、VIPルームや記者席、バリアフリー設備、大型ビジョン、快適な観戦環境など、国際基準を満たすスタジアム設備が要求される。
このスタジアム問題を放置し、AFC基準どころかJ1基準すら満たせていない柏レイソルや清水エスパルスなどは、J1に居続けることが出来たとしても注意が必要で、対策は急務だ。さらに、クラブがスタジアムを所有し、優先利用権を保有していることが望ましいことは言うまでもないだろう。