「傷ついた」と主張する文化が不毛である証明は簡単だ。例えば、「コツコツ貯金をして高級車を買いました!」という投稿に「欲しくても手に入らない私を傷つけた」といった批判があるとする。
だが、それを言い出すなら際限なく批判の対象を広げ、傷ついた本人も他の誰かを傷つけることになる。「傷ついた」と主張する人はスマホやSNSサービスを使えず、情報格差によって困っている人々を傷つけていることにならないだろうか? 「傷ついた」と主張する行為は拡大解釈すれば常に、「ブーメラン」になる。
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「間違いは間違いと指摘する。伝え方には最大限の配慮はしても、伝えるという行為自体に配慮も躊躇も要らない」これが、ビジネスの現場における厳然たる事実だ。
権利ばかり主張する前に、やるべき義務を果たすこと。そして、その義務を果たした上で、役に立つことを仕事で証明すること。これこそが、令和のビジネスパーソンに求められる真のプロフェッショナリズムである。
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