カサラベ文化の「森の都市」とアマゾン流域に広がる文明の痕跡
ボリビア低地のヤノス・デ・モホスは、季節的な洪水に見舞われるため定住は困難と考えられていた。しかし、LiDARはここにカサラベ文化の「森の都市」が隠されていたことを明らかにした。土と木材で築かれたこれらの都市は、階層状のマウンド、広大な広場、高床式の土手道、大規模な貯水池などを備え、計画的に建設されたものだった。道路は最大10キロも直線的に延び、防御用の堀が集落を囲んでいた。最大の遺跡は100ヘクタール以上に及び、数万人が暮らしていた可能性も指摘されている。
アマゾン流域の過去の居住を示すもう一つの重要な手がかりが、「テラ・プレタ(黒い土)」だ。これは、自然の土壌とは異なり、木炭や有機物を豊富に含む肥沃な土壌で、長期間にわたる人為的な土壌改良によって作られたと考えられている。テラ・プレタの存在は、アマゾンでの持続的な農業が可能であったことを示唆している。

(画像=Jorge.kike.medina – 投稿者自身による著作物, CC 表示 3.0, リンクによる,『TOCANA』より 引用)