しかし、DFパク・ミンギュやDF中村桐耶の負傷離脱により手薄になった左サイドバックも緊急補強の可能性があるほか、攻撃に厚みを持たせるべく左サイドハーフが出来る選手も欲しいところ。台所事情を考えると、ユーティリティ性に長けたプレーヤーの獲得もあり得る。そんな状況を踏まえ、今の札幌に加わると面白いと思われる選手を各ポジションごとにピックアップし紹介していく。

(※)5月24~25日で行われた天皇杯1回戦の為、RB大宮アルディージャ、水戸ホーリーホック、FC今治、大分トリニータ、カターレ富山、愛媛FCは1試合未消化。


Jリーグ 写真:Getty Images

小林心(高知ユナイテッド)

1人目はJ3の高知ユナイテッドからFW小林心。今シーズンのJ3リーグにおいて、第13節終了時点での得点ランキングで単独トップとなる10ゴールを挙げており、現在大ブレイクしている選手の1人である。

スピードが武器で、相手DFラインをブレイクしてペナルティエリアに侵入する姿はFC東京のFW小柏剛を彷彿とさせる。昨シーズンは日本フットボールリーグ(JFL)で7ゴールだったが、今シーズンはすでに10ゴールと決定力にも磨きがかかっており、絶対的エースが不在の札幌にはうってつけの選手である。

札幌は昨年、Y.S.C.C.横浜からGK児玉潤を獲得しており、J3からのニューカマーをピックアップしていることも十分考えられる。


森海渡(柏レイソル所属時)写真:Getty Images

森海渡(横浜FC)

2人目は横浜FCのFW森海渡。爆発的なスピードやゴールへの嗅覚、Jリーグでもトップクラスのシュート技術が持ち味だ。2024シーズンJ2第3節モンテディオ山形戦で負った左前十字靭帯損傷の影響もあり、昨シーズンはわずか3試合の出場に終わっていた。今シーズンも右鎖骨骨幹部骨折の影響で開幕は少し出遅れ、ここまでの出場は公式戦5試合。5月25日に行われた柏レイソル戦でもメンバー外となっており、チーム内での序列も高くないだけにストライカー不足の札幌としては狙っていきたいところ。