野田裕喜(左)山内日向汰(中)菊地泰智(右)写真:Getty Images

2025明治安田J2リーグは5月25日の現時点で第17節までを消化(※)。今シーズン9年ぶりにJ2での戦いを強いられている北海道コンサドーレ札幌は、全20チーム中12位とシーズン開始前の大方の予想を裏切る成績でシーズンを折り返そうとしている。

1年でのJ1復帰が最重要課題である岩政大樹新監督率いる札幌は、開幕節の大分トリニータ戦を0-2で敗れ、そこからまさかの4連敗。前監督のミハイロ・ペトロヴィッチ氏からバトンタッチされた岩政監督は、前監督のサッカーを継承し、さらに新しいスタイルを植え付けるべく「継承と前進」を掲げたが、思うような結果が出せていない。

シーズン開幕から4試合のフォーメーションは、2017シーズンから昨シーズンまで採用していた3-4-2-1で挑んでいたが、攻守において出足も悪く連敗となる格好に。今季初勝利した第5節のブラウブリッツ秋田戦から4-4-2のフォーメーションを採用しており、以降は開幕からの4試合と比べると守備の安定感は出てきている状況だ。しかし、第16節を終えて総失点「28」はJ2全体でワースト3位。総得点「18」も藤枝MYFCと並んで10位とJ1昇格を目指すチームには物足りない数字となっている。

札幌を運営する株式会社コンサドーレは、4月29日に行われた第12節V・ファーレン長崎戦後に大和ハウスプレミストドーム(札幌)でファンやサポーターを対象としたファンミーティングを行った。石水創代表取締役社長や竹林京介フットボール部長らが出席し、ファンやサポーターからの質問に回答。補強について問われた竹林部長は「決定力があり、攻撃の起点となるストライカーの獲得を考えている」と明言。守備の選手については「対陣能力が高く、ビルドアップ能力に長けた守備的な選手。センターバックの補強もしたい」と語っており、少なくともストライカーとセンターバック2人の補強を考えていると明かした。