自分の釣り座は完全に“勝負にならない”というほどではないが、基本的には当たり釣り座の釣果を指をくわえて見ているだけの状態。残り時間も1時間を切り、早上がりする人が出始めていたこともあり、内心ではだいぶ焦りがあった。あと1〜2匹追加したいという、欲深さからのラストスパートに突入。
仕掛けのハリスを1.75号に落とし、針もグレ針7号に変更して最後の勝負へ。団子餌を付けて中央付近に投入し、糸を張り気味でゆっくり沈めていくと、久しぶりにアタリがありヒット。元気に暴れる魚だったが、無事にサーモンをキャッチ。
ハマチも追加!
その魚に気を良くして、もう1匹狙ってみることに。すると、トルネードしていた青物がふらっと仕掛けに近づき、そのままヒット!団子餌は針に合わせて小粒にしていたが、小粒でもしっかり食ってきたのが新たな発見だった。
ただし、細仕掛けゆえに無理はできない。納竿準備を始めていた人が多かったのが幸いで、周囲に迷惑をかけずに慎重かつ手早く寄せ、なんとかキャッチ。ハマチサイズで助かった……ヒラマサならアウトだっただろう。
この体験からも、もしこの釣り方で青物がコンスタントに釣れるようなら、仕掛けの強度には再考の余地があると感じた。
ミャとウキの融合釣法
何とか最後にお土産を追加でき、ここでタイムアップ。最終釣果は、マダイ、サーモン、ハマチがそれぞれ2匹ずつ。外れ釣り座を引いたために苦戦を強いられたが、試釣感覚で臨んだ釣法で成果が出たことには、数以上の価値があったと思う。
実際、小さな発見の連続で、今後さらなるブラッシュアップが見込める。個人的には、ミャク釣りとウキ釣りの“いいとこ取り”という印象だ。高活性時の手返しには向かないが、足元からマナー違反にならない範囲の投げ釣りでスローに誘えるのは、大きな武器になり得る。
