ユース所属の2024シーズン、2月25日のJ2開幕戦・ロアッソ熊本戦に途中出場しトップデビュー。17歳2か月9日のリーグ戦デビューは、市川大祐(現清水エスパルスコーチ)が持つ17歳7か月を超えるクラブ最年少記録だ。さらに4月20日のJ2第11節ベガルタ仙台戦(IAIスタジアム日本平/3-2)では、2012年6月にMF石毛秀樹(現ウェリントン・フェニックス)がナビスコ杯(現ルヴァン杯)で記録した17歳8か月を超える17歳4か月でクラブ史上最年少ゴールも決めた。
そのプレースタイルは左サイドをドリブルで突破する躍動感溢れるもので、“ネクスト三笘”の呼び声も高い。秋葉忠弘監督も「物凄いニューカマー」と賛辞を惜しまなかった。
今2025シーズン既に10試合に出場(うち2試合は先発)しており、ゲームチェンジャーとしてチームにとって不可欠な存在となっている西原。さらに、同級生で、高円宮杯JFA U-18プレミアリーグを制した熊本県立大津高校のエースだったMF嶋本悠大の加入が刺激になっている。
J1ではまだ得点を記録していないことがネックだが、出場実績の面では、他の候補者よりアドバンテージがあると言えよう。

MF佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)
今2025シーズンを前に、FC東京から育成型期限付き移籍でJ1初昇格のファジアーノ岡山に加入したMF佐藤龍之介。FC東京ユース時代の2023シーズンに2種登録され、同年3月8日のルヴァン杯セレッソ大阪戦(ヨドコウ桜スタジアム)に16歳4か月20日でスタメン出場し、前述の北原慎に破られるまでFC東京のクラブ最年少記録を持っていた。
岡山では徐々に出場機会を増やし、右ウイングのレギュラーポジションを奪取。12試合に出場し、3得点を記録している。出場時間561分は前述の4人を圧倒する数字だ。シュート決定率は37.5%とリーグ9位を誇り、右足での得点数はリーグ5位にランクしている。攻撃面での貢献は顕著だが、守備面ではまだまだ伸びしろが期待できる。