広島からは2000年にMF森崎和幸(2018年引退)、2015年にFW浅野拓磨(マジョルカ)がベストヤングプレーヤー賞に選ばれている。森崎は広島のバンディエラとしてチームの顔となり、浅野は欧州移籍を果たした上、日本代表としてもW杯カタール大会でドイツ代表を破る貴重なゴールを決めた。

もちろん負傷明けとあって、広島も中島をいきなり酷使することはないだろうが、優勝も狙える位置とあって、終盤戦は彼の力が間違いなく必要となるはずだ。

名和田我空 写真:Getty Images

MF名和田我空(ガンバ大阪)

高校総体得点王の肩書きを引っ提げ、神村学園高校から鳴り物入りでガンバ大阪入りしたMF名和田我空。開幕戦の大阪ダービー、セレッソ大阪戦(パナソニックスタジアム吹田)でいきなりトップ下として先発デビューを果たした。

しかしこの試合で惨敗(2-5)を喫したこともあり、その後は途中出場で計17分間の出場にとどまっている。チームも序盤戦の不振から脱したとあって、アンダー世代の日本代表で活躍した名和田にとっては苦しい時間を過ごしている。このままではベストヤングプレーヤー賞の受賞条件である「リーグ戦19試合出場」もクリアできるかも不透明だ。

高校時代から注目されたドリブルと得点力が武器の名和田だが、G大阪の同ポジションには元日本代表FW宇佐美貴史を筆頭に、FW山下諒也やブラジル人FWファン・アラーノ、スウェーデン人FWデニス・ヒュメットとタレント揃いだ。

試合に出場さえすれば同賞の有力候補に食い込んでくるスキルはあるだけに、まずは分厚い選手層を打ち破ってレギュラーを奪還することが先決だろう。


西原源樹 写真:Getty Images

MF西原源樹(清水エスパルス)

小学6年生時に清水スカウトの目に留まり、清水のジュニアユースに入団したMF西原源樹。彼の夢を後押しするために、家族ごと群馬県から静岡県に引っ越したという。様々な考え方があるとは思うが、西原の場合、他の選手とは“背負っているもの”が違うのだ。