買えなければつくる。ブーストキャピタルのファンド構想

——最後に、ブーストキャピタルの今後の展望について教えてください。
ブーストキャピタルは、つくる・育てる・買うの3つを行うファンドです。M&Aなどの買収が成立しない場合も多いため、つくる・育てるという選択肢も持っておくことでファンドとしての幅が広がると考えたことが起因しています。私やメンバーがこれまでに起業や譲渡、買収などの経験があることで、この3つの要素に寄与できる実績を持っていることも大きな強みですね。
今年は会社を「つくる」にフォーカスして数社、「買う」に関しても1〜2社できたらよいですね。この取り組みが、今後どうスケールしていくかが見えてくるには、10年ほどの時間がかかるかなと考えています。しかし、ファンド経営者に事業経営の経験者は少ないですし、私のこれまでの経験から起業に対する抵抗がないことは、ブーストキャピタルのファンドとしての大きなアドバンテージだと感じています。
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小澤氏が語るのは、天才のサクセスストーリーではなく、常に地に足がついた起業に対する見解です。小澤氏の話から見えるのは、「起業や新規事業に必要なのは成功までの確実な道筋や劇的な展開ではなく、事業に合った“逆算の戦略”」ということ。
「何をやりたいか」だけにとらわれることなく、「目的地までどう歩いていくかを突き詰める視点を持てたとき、起業が現実的な選択肢になっていくのかもしれません。
提供元・Business Journal
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