ところが、電動で巻き取りを開始しようとすると、動かない……。前日に落とした際の衝撃で壊れたかと焦ったが、ジョグパワーレバーを何度か動かしていると、いきなり最大出力で巻き出してしまった。

その瞬間、フワッと軽くなり、引きも消え、嫌な予感が走る。案の定、仕掛けに魚はついておらず、バラしてしまった。かなりの手応えだっただけに残念だった(リールは故障ではなく、筆者の操作ミスだったようだ)。

西浦沖へ移動

結局、これがこのポイントでの最初で最後のヒットとなった。その後、何度もボートの流し直しを試みたが、潮が流れず、2人ともアタリすらないまま沈黙が続いた。ナギ倒れとは、まさにこのことか……。妻もまったく釣れる気がしないと感じたのか、予定より少し早めに西浦沖への移動を提案してきた。

そのため、ロックフィッシュとイサキを求めて西浦沖へ移動を決断。相変わらず海は静かで、人気のポイント「ワラサ根」の船団を横目にクルージングを楽しんだ。

西浦沖で釣り再開

西浦沖に到着すると、イケスの沖合には多くの手漕ぎボートが集まっていた。なるべく他のボートに接近しないようにして釣りを開始した。

マイボートで沼津沖シロアマダイを狙う【静岡】貧果も自由気ままなボートライフを満喫西浦沖で釣り開始(提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)

2人ともイサキ狙いのロッドは置き竿にし、一つテンヤでロックフィッシュを狙った。水深は20~50mを探った。妻はバウデッキに立って奮闘したが、魚からのシグナルはなし。

マイボートで沼津沖シロアマダイを狙う【静岡】貧果も自由気ままなボートライフを満喫残念ながらアタリなし(提供:TSURINEWSライター・藤倉聡)

当ポイントは、昨年6月に手漕ぎボートで釣りをしたときには、小型ながらオオモンハタや、サビキでマアジが入れ食いだっただけに、今回は肩透かしを食らった印象だ。

妻がこのポイントを見切り、最後に「大久保の鼻」で再びアマダイを狙いたいと言い出したため、そちらへ移動することにした。

大久保の鼻で多彩なゲスト

大久保の鼻に到着。水深は60m前後を狙った。天気予報に反して風が強まってきたため、シーアンカーを投入した。